ここは400年前に首里士族が入植した集落跡です
50年前には住む者も居なくなり、今ではすっかり朽ち果ててしまいました それを整備し、文化遺産として守っている人達がいると聞いて、 カリンバ奏者の友人Hさんと3人で、見学に行ってきました 山道を下っていくと ありました 昔の集落跡が 話しには聞いていましたが、国道からちょっと入った所に、こんな場所があるなんて思いもしませんでした うっそうとした緑の奥にある、止まった時間 そのなかに見える、人の営みの痕跡 井戸があったり、ヒンプンがあったりして、 誰もいないのに その時の暮らしが目に浮かぶようです なんだかとっても不思議な感覚におちいります どの屋敷跡も石積みをはりめぐらしています とっても見事な石積みがありました! よく見ると、隣り合った屋敷でも石の積み方が違っています 石積みのしかたで、その屋敷の財力が分かるとも言われています どんな人達ががここに住み、それぞれがどんな暮らしをしてたのでしょうか? これは豚小屋(ウワァーフル)です 石造りの二棟連結式で、石積みアーチ型 床は石敷きだったそうです 豚小屋の為に、こんな見事な手の込んだアーチを作ったなんて 脱帽ですね その小屋の前には目隠しの石壁があり、小屋の正面には勾配のついた落とし穴(トゥーシーヌミー)に、用を足すための踏み台があったそうです その小屋の横には糞尿を溜めておく石壁造りの池(シーリ)もありました この糞尿もただ捨てるのではなく、畑の大事な肥料にしていたそうです 人間の糞尿を豚が食べ、豚の糞尿が畑の肥料となり、作物が育ち、また人間が食べる 現代はecoが特別のもののように扱われているけど、 昔は暮らしそのものがecoだったんですね この何とも変わった石は、牛の鼻綱をつなぐように工夫された「牛くんじ石」です 昔の人たちは こんな小さなモノにも コダワッタのですね 恐らくこれほどの形で残っている、歴史的・文化的に価値のある集落屋敷跡は、他にないと思います この集落は私有地になっているため、現在は一般には公開はされていませんが、今後は広く公開する予定だそうです いまは事前に連絡をすれば、見学も可能です 400年前のタイムスリップ ご希望の方には、連絡先をご紹介いたします (※今後見学する場合、集落の維持管理の一部を協力費として必要となるかもしれません) シンプルだけど贅沢な時間 kaiza in 玉城 ご予約・お問い合わせは E-mail : pajamsara@muf.biglobe.ne.jp 又は、海坐ホームページよりお願いいたします http://www.kaiza-okinawa.com/
by pajamsara
| 2009-03-19 17:57
| 旅
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