今年は沖縄の本土復帰50周年の年です。 復帰5年後の17歳の夏に、友人と二人で沖縄本島、石垣島、竹富島、西表島と旅をしました。 50周年を機に、その時の友人と再び西表島を訪ねることにしました。 まず目指したのはあの時ふたりでキャンプした南風見の浜。 カーナビだと距離にして7キロ弱ですが、いざ大原港からレンタカーで向かうとなかなかの距離です。 当時は舗装もされておらず、草木が生い茂り、道幅ももっと狭い砂利道だったと記憶しています。 途中、イノシシの親子にも遭遇。 慌ててカメラを向けましたが撮れませんでした。残念 真夏の炎天下を道標もなく、よく歩いたものだと感心致しました。 当時、コリンフレッチャーの「遊歩大全」がバックパックパッカーのバイブルとして人気で、自然の中を歩き、夜を過ごすことに憧れていました。 ここは手つかずの自然が残る長い浜で、水道も電気もトイレもありません。 広い浜に、ワンダーフォーゲル部の大学生が数名と自分達だけ。 当時を懐かしみ、ぼんやり浜を眺めていると、忘れていた記憶が甦ってきます。 水が無くなると大原まで水を汲みに行った事や、夜になると浜に大量のカニがやって来て、ガサガサとその音にビックリしたこと、、etc 満点の星空の下、大学生達と共に焚火をし唄を歌い語り合いました。 途中、嵐にも見舞われ、冒険とちょっぴり大人の仲間入りが出来たような、良き夏の思い出です。 八重山の旅も終わり、那覇で大きなザックを担いでいるとタクシーの運転手さんに声をかけられました。 貧乏旅行でお金がないのも分かっているのか、途中メーターも落とさず料金を負けてくれたのを覚えています。 有難くも自宅に招き入れ、食事とお風呂まで頂き、別れ際には、もう使わないからと1ドル紙幣を貰いました。 本土復帰の余韻を感じた瞬間です。 いまは沖縄に移住し、この場所で宿をしているのも、この時の体験がとても大きいと思います。 友人はその時頂いた名刺を今も大切に持っていると言います。 タクシーに乗る機会はあまりありませんが、利用する度にダッシュボードにある名札を見るようにしています。 もし、あの時お世話になった運転手さんにお逢いすることが出来たら、その時のお礼を改めて言いたいと思っています。 ************************************** シンプルだけど贅沢な時間 海坐 ~kaiza~ 〒901-0604 沖縄県南城市玉城字玉城56-1 tel&fax 098-949-7755 携帯 090-2849-1881 https://kaiza-okinawa.com 担当 中野 ***************************************
by pajamsara
| 2022-11-07 08:07
| 旅
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