西表島にいた40年前、一冊の本に出逢いました。 西表島炭坑写真集 著者・三木健 この時、初めて西表島に炭坑があったということを知りました。 明治時代から戦後初期まで続いた西表炭坑。 「黒いダイヤ」と呼ばれる石炭を求めて、最盛期には1400名もの炭鉱労働者が集まったと言われています。 過酷な労働とマラリアに苦しめられ多くの方が亡くなったそうです。 40年前の当時は観光客も少なく、薄暗い中で読む炭鉱の歴史とマラリアの話は、少し怖いようなネガティブな想いが残りました。 それから時は過ぎ、15年前に沖縄に移住し、ご近所の方にご挨拶に伺った一軒のお宅。 そこがオキネシアハウスの住人。三木さんでした。 西表島炭鉱の本を書かれた三木さんご本人だったのです。 その後、三木さんとは、西表島の話や沖縄の移民のこと、自然等沖縄のあらゆることについて教えて頂きました。 写真は本文の内容とは関係なく、オキネシアハウスの「シリケンイモリの池」で談笑する三木さんと庭師の岩村さん (自然を愛する者同士 話は尽きません。) 今回、集落の道路脇やジャングルの中にも石炭層のある場所を何か所か見ることが出来ました。 2021年公開 台湾の黄インク監督の西表島炭鉱を描いたドキュメンタリー映画「緑の牢獄」 ※「緑の牢獄」という言葉は、西表炭坑を研究する三木健さんの著作から引用され、多くの資料が使われています。 10 歳で台湾から炭鉱のある西表島へと渡り、以後 80 年以上島に住み続けた一人の女性の話です。 彼女の遠い記憶から浮かび上がる話と忘れ去られた炭鉱の知られざる歴史が織り交ぜて描かれています。 西表島の民宿で何気なく本を手に取ってから、 長い年月が経ち 様々なことが、自分なりに繋がった気が致します。 つづく 西表島最終話へ ************************************** シンプルだけど贅沢な時間 海坐 ~kaiza~ 〒901-0604 沖縄県南城市玉城字玉城56-1 tel&fax 098-949-7755 携帯 090-2849-1881 https://kaiza-okinawa.com 担当 中野 ***************************************
by pajamsara
| 2022-04-23 17:13
| 旅
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