別邸の坪庭の中に亜熱帯の植物に囲まれるように鎮座する素焼きの馬。 数年前まで玉城の海辺の邸宅で、海を眺めるように佇んでいたのを、ご縁あって譲り受けたものです。 実はこの馬、邸宅の主がネパール、エベレストを旅した時に出逢い、一目ぼれし、ヒマラヤから遥々海を越え、紺碧の海が見える玉城の地まで運んだそうです。 譲り受けたときは海辺の際に立つ場所の為か、台風の雨、風、波しぶきで恐らく欠けたり、ひび割れてしまったのでしょう。 修復士の方にお願いして、ひび割れを直し、欠けていた部分は新たに作ってもらいました。 こうして手を掛けると何処で作られたものなのか、出時が無性に気になってしまいました。 ネパール人の友人に聞くと、ネパールの物ではないのではとの返事。 色々調べてみると、恐らくイギリスのウイッチフォードポタリーのものかと思います。 写真は創設者のジムキーリング氏が来日した時の写真です。 像の足とポットを入れる部分のフリルが素焼きの馬と同じなので、ウィッチフォードのフラワーポットで間違いないと確信しました。 世界中のガーデナーが憧れるウィッチフォードのフラワーポットは、英国内ではバッキンガム宮殿でも愛用されているそうで、 全ての工程は熟練した職人によるハンドメイドのため、世界にふたつと同じ鉢は無いと言われています。 この馬のフラワーポットもとても数が少ないのではと思います。 もし同じものがあるとしたら、一体何処にあるのでしょう。 イギリスで生まれ、世界一高い山が連なる山々のヒマラヤのホテルにあったものが、沖縄南部の紺碧の海を望める邸宅から ご縁あって、いまゲストの皆様のお出迎えをしています。 その当時の風景です。辛うじて左隅に写っていますが、検索していて偶然に見つけたときはとても驚きました。 馬との出逢い、大事な逸品を譲ってくれた方とのご縁に感謝です。 そんな、旅する馬の物語を感じながら、数日、非日常の旅を味わって頂けたら幸いです。 シンプルだけど贅沢な時間 kaiza in 海坐 ご予約お問い合わせは Email:pajamsara@muf.biglobe.ne.jp または海坐ホームページよりお願い致します http://www.kaiza-okinawa.com/
by pajamsara
| 2021-05-10 16:34
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